国民の9割が加入している生命保険会社の医療保険。
出産時に通常分娩では請求できませんが、帝王切開など保険会社が定める「異常分娩」に該当すると給付金を受け取ることができます。
1.異常分娩とは?
2.請求に必要なもの
3.いくらもらえるの??

1.異常分娩とは?
帝王切開以外にも例えば、鉗子分娩や吸引分娩など器具を使ったことによる出産も請求事項の対象になります。
また出産前に妊娠による高血圧症で入院をしたり、切迫早産で安静にすべく病院で過ごす場合も請求の対象となることがあります。つまり、合併症や妊娠に関する母体異常などがあれば、一度担当の保険会社へ相談をしてみるとよいでしょう。

(メットライフ生命 終身医療保障保険 2021年4月20日以降申込の約款より抜粋)

(東京海上日動あんしん生命 医療総合保険 2021年2月13日以降契約日の約款より抜粋)
契約時に配布された約款もしくは、各生命保険会社のホームページから検索して該当する疾病や分類コードを確認することができます。
「加入保険会社名 医療保険 約款」で検索してみましょう!
2.請求に必要なもの
予め入院の予定が決まっている場合は、早めに必要書類を手配しましょう。医療保険の担当者へ電話もしくは各保険会社のカスタマーセンターへ電話・Webなどで入院期間、傷病名などを伝えるだけで簡単に受付できます。その後必要書類が送られてきます。
必要書類は保険会社指定の
・保険金請求書
・診断書
が一般的です。
なお診断書に関しては、文書発行代が自己負担になりますが複数社医療保険に入っている場合は、他社のコピーで対応できる場合もありますのでまずは遠慮なく聞いてみましょう。また手術がない入院の場合には診断書が不要で簡易手続きで対応できることが一般的です。
診断書は退院するときの病院代支払い時に提出します。その場ですぐには書いてもらえません。完成するまでに2~3週間くらいかかり後日出来上がった診断書を病院へ取りに行きます。遠方の場合は郵送対応も可能です。
緊急入院になってしまった場合でも病院からもしくは、退院後でも請求はできますのでご安心ください。診断書が出来上がったら、保険金請求書を記入して専用の返信用封筒でそれら書類をまとめて投函したら終わりです。不備のない書類が保険会社へ届いたら5日前後で口座へ振り込まれます。

3.いくらもらえるの??
医療保険には日額型と実費型がありますが、今回は日額型についてお伝えします。
日額型は1日入院したら5,000円とか7,000円とかあらかじめ決めた金額が入院日数に応じてもらえます。帝王切開の場合は、7~10日程度の入院期間が多いようです。
また手術を受けると給付金がさらに上乗せされます。手術給付金は保障内容にもよりますが、5~20万円程度が相場です。帝王切開の場合などは手術扱いになるので10~20万円程度が支払われるケースが多いように感じます。
手術のない母体異常や合併症は入院日数が長期になることもあります。
通常分娩とは異なり、出産後も食事制限があったり、痛みが続いたり、辛い思いもされることでしょう。出産育児一時金や高額療養費制度もあります。もし給付金をもらえてお金が余ったらちょっぴり自分にご褒美をあげてもいいかもしれませんね^^
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