住宅ローンの金利の話(固定金利と変動金利の違い)
住宅ローンの固定金利とは
住宅ローンの「固定金利」は、ローンの金利が一定期間(通常は数年から数十年)にわたって一定であるタイプの金利です。
固定金利の主な特徴は以下のとおりです
金利の安定性
固定金利の場合、金利が固定されているため、市場の金利変動の影響を受けません。このため、借り手は金利上昇による返済増加のリスクを軽減できます。
予測可能な返済
固定金利の場合、返済額が一定です。このため将来の返済額を正確に予測でき予算を立てやすくなります。
住宅ローンの変動金利とは
住宅ローンの「変動金利」とは、市場金利に応じて変動するタイプの金利です。この金利タイプでは、借り手の返済額が金利の変動に応じて周期的に変化します。
変動金利の主な特徴は以下の通りです。
市場金利に連動
変動金利は、一般的に金融市場の金利指標(たとえば、短期国債の金利や指標金利率)に連動しています。したがって、市場金利が上昇すると、変動金利も上昇し、逆に市場金利が下落すると、変動金利も低下します。
金利変動の影響
変動金利を選択された場合、金利の変動により月々の返済額が変わります。金利が上昇すれば、返済額が増加し、金利が低下すれば、返済額が減少します。借り手は金利の変動リスクを受けることで将来返済額が大きく変わる可能性があります。
固定金利は金利の変動から保護され、予算を安定させたい人に適していますが、その反面、市場金利が下がっても高い金利のまま返済が続くというリスクがあります。
一方、変動金利は初期の金利が低いため金利コストを最小限に抑えることができますが、将来の金利上昇のリスクを受けることになります。
固定金利と変動金利を比べると、固定金利の方が高くなっていますが、それは今後の金利上昇を加味しての設定だと思います。つまり変動金利はその時その時の金利が反映されるので、その分最初の設定が低くなっていると言えます。
期間や金額にもよるのでどちらがいいとは一概には言えませんが、
借入の際は、ご自分のニーズとリスクに基づいて適切な選択をしていただきたいと思います。
(本社コンサルタント:太田)