今回のテーマは「ライフプラン」
たった一度の人生。
どう生きましょうか。
棺桶に足を突っ込んだ時、何を思うか。
その人生の最期を、どんな気持ちで迎えるか。
お金や生命保険のプランや対策はもちろん大切ですが、それ以前に
我々一人一人がどんな生き方をしていくのか。
人生の一番最期から逆算して決めていく。
それが究極の、いや本来のライフプランかと思います。
ライフプランは一度立てたらずっと変わらない人もいれば、夢ややりたいことが変わっ
たり増えたりして見直す場合もあります。僕は自分自身のライフプランを立てるとき、こ
うイメージしています。
亡くなる間際、自分の枕元に大切な人たちが集まってくれています。
妻、子供たち、孫たち、親友、また亡くなっているはずの父母や祖父母も、そこにいると
イメージします。
その時に、その大切な人たちに何を伝えたいか。
そしてその大切な人たちから、どんな言葉をかけてもらいたいか。
できる限り鮮明に、具体的に、現実味を持って想像してみます。
僕が大切な人たちに伝えたいことは
「みんなが支えてくれて愛してくれたおかげで、素晴らしい人生でした。本当にやりたい
ことで、世の中のお役に立ち、多くの人たちを笑顔にすることができました。たった一度
の人生、心から幸せでした。思い残すことは何もありません。本当にありがとう！」
ということです。
そして大切な人たちから伝えられたいことは
「一緒にいると楽しかった。いつも笑いがあってみんな笑顔になれた。勇気や元気を与え
てもらえたよ。ほんとうにありがとう。」
という言葉です。
この2つの言葉の中に、自分が一生かけてやってきたこと、分かち合いたいこと、生
きがいなどが込められていると思うのです。
僕の場合は、楽しさや笑い、元気やパワーを伝えることで、社会のお役に立っていきたい、
という生きがいを持つ人間なのかもしれません。だから仕事や自分自身の活動において、
目の前にいる人と分かち合えるものが具体的になってきます。例えば仕事上ならライフ
プラン作成において、お客様の夢がなかなか明確にならないとき、励まして勇気づけて一
緒に見つけていく、ということにつながるし、ライフワークの音楽活動なら、僕の歌でみ
んなが元気になれるのが持ち味になったりします。
死ぬ間際に伝えたいこと、伝えられたいことは、人それぞれだと思うのです。
安らぎ、安心、優しさ、強さ、癒し、ささやかにただそばにいる、など。
どんなことでもいい、深くイメージすると必ず、メッセージが出てくると思うのです。
それを行動レベルで具体的にしていくと、真のライフプランができると思うのです。
そこには「善悪」「損得」「ただの願望」というものを超えた、本当の自分が必要としてい
る生き方があるように感じます。
子供たちにライフプランやお金のセミナーをする際、夢とは何かを伝えるときに
「自分が本当にやりたいこと、ワクワクすること」
「誰か、何かの役に立てること」
と言います。
自分ひとり楽しかったり、いい思いをしてもちっとも幸せじゃないことは、子供たちは本
能で感じ取っています。だから、夢の話が共有できます。
そんな夢を仕事にできたらいいね、と言うと、子供たちの目が輝きます。
仕事をするのはもちろん収入を得るため。経営するのは利益を上げるため。これが最大の
目的だと思います。その収入や利益は、世の中の役に立てたバロメーター。そうすると、仕
事が喜びにつながり、生きがいになると思います。
声のでかい人間がのさばり、優しい人が居場所を無くしがちな我々大人の社会。
「損得」「善悪」「利害」「独りよがりな願望」で動く無味乾燥な生き方。
そんな世の中で、本当の幸せやってくるのでしょうか。
未来を創造する子供たちに向けて、我々大人が本当の自分自身で生きていく。
そんなライフプランをたくさんの人とわかち合えたら、どんなに幸せでしょう。
（記事：本社FP事業部 尾関）
