『子どもが10歳になったら投資をさせなさい』
・子どもに「お金持ちになるにはどうしたらいい?」と聞かれたら、あたなはどう答えますか?
・子どもから「老後2,000万円問題って何?」と質問されたら、あたなはどう答えますか?

著者は、ファイナンシャルプランナーで2万3千人の相談実績がある横山光昭氏です。数多いるFPのなかで私が興味を惹いたのは、5女1男の父親でもあることでした。
自らも「家族マネー会議」を通して、6人もの子どもたちに金銭教育をされており、その様子を中心にお金にまつわる基本的なことから投資するための準備や心構えなどをわかりやすくまとめてあります。

<目次>
PART1:子どもと一緒に「お金の使い方」を考える
PART2:子どもに「お金の増やし方」を教える
PART3:子どもと「お金と社会」について学ぶ
200ページほどですが、身近な話題にからめて書かれているのであっという間に読めました。横山家では小遣い以外にお金がほしいときにはなんと、「なぜそのお金が必要か?」を家族の前でプレゼンをするそうです。その結果次第でお金が支給されたり、されなかったりと。
お金を貯めたい、これから投資を始めたい、そんな大人の方が読んでも役立つ一冊です。
まだまだ昭和時代の親や学校の影響で、「リスク=危険」や「銀行貯金が一番安全」という考えが多いようにも感じます。これからの年金制度や働き方を考えた時、電子マネーや暗号資産が気になる今、一歩踏み出すいい機会ではないでしょうか?
著者の考え方にも共感できる部分がたくさんありました。
・欲しいと必要のちがい
・口出しは最低限で、失敗の経験もさせる
・浪費も必要不可欠
・お金に対する自分軸が重要
などなど。
最後に実践的なエピソードも参考になりました。子ども名義の証券口座を開設できる会社が4つ紹介されています。ちょうど我が家でも子どもに積み立て投信をやらせてみようかと検討し始めたタイミング。具体的な商品についてもいくつか紹介されています。まずは、インデックスファンドから、、、。

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<<文章作成>>
太田直哉(㈱中央保険プラザ コンサルタント)
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