『老後に備えない生き方』
著者:岸見一郎
<こんな方におすすめ>
・老後のお金が心配
・介護をする生活に疲れた
・病気で体調が優れない
・人間関係に悩んでいる
・とにかく不安やストレスがいっぱい
<この本の目次>
第一章 未来と過去を手放す
第二章 他者との関係
第三章 病気、老い、死から自由になる
第四章 他者との共生
第五章 未来、変化、これから
かつて、人生100年時代に向けて、
「2,000万円足りないんです!」
って、言った人がいました(笑)
確かに老後はお金の心配がつきものですよね。
そんな問題を解決できるのでは・・・?
と思い期待を込めて手に取りました^^
ところが全く期待を裏切られました、、、
著者は、哲学者であり、
人生の生老病死における「こころ」のあり方、
その時その時の自分の考え方を
アドバイスしてくれるような内容でした^^;
一般の方々からの
冒頭目次に関する質問に対して著者が答え、
深掘りをしていく構成です。
介護や人間関係のお悩み解決が中心でした。
あらためて己の「捉え方」を考えさせられました。
肝心のお金のはなしについては、
第五章で「心豊かに生きよう」をテーマに
少し触れられていたので、
紹介させていただきますね。
「老後の蓄えを十分持っていないからといって、
誰もが不安になるわけではない。」
つまり、「貧しい≠不幸」ということ。
その上で「贅沢」についても
人それぞれで客観的に基準が
あるわけではないと振り返っています。
例えば、贅沢を感じる状況も
・お金
・時間
・経験
など価値基準もさまざまです。
いかにも哲学者らしく、
「幸福を感じる」ために贅沢をしている場合があるだけ
と教えてくれています。
なので、
幸福を感じられるように生きていくために
・贅沢が必要か不要か
・そもそも贅沢とは何か
をいろいろ気づかされました。
ただし、
・先のことを考え節約も大事
・経済性から完全に自由にはならない
ともお金に関してもちゃんと向き合っています。
最後に、これぞ「読書の副産物」
まったく意図していない気付きがありました。
こちらです↓↓↓
「尊敬は、その人が、その人らしく成長発展していけるよう気づかうことである」
相手を自分のために変えようとするのではなく、
その人らしくあることを気づかうと教えてくれました。
<<文章作成>>
太田直哉(㈱中央保険プラザ コンサルタント)
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