前回の(序章)に続き、
今回は「ハザードマップ」について、
少し細かく見ていきます。
1.ハザードマップとは?
2.岐阜県内のハザードマップ
3.被害状況との照合
1.ハザードマップとは?
<2020.7.7時点のWikipedia>より抜粋しますと、
自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。
被害予想地図を利用することにより、災害発生時に住民などは迅速・的確に避難を行うことができ、また二次災害発生予想箇所を避けることができるため、災害による被害の低減にあたり非常に有効である。
被害の予測をして、安全に避難するためのツールですね^^
岐阜県においては、
・洪水
・土砂災害
・地震
などが主な自然災害だと考えられます。
(沿岸部では津波も含まれています)
「洪水」は、
川が氾濫したり、堤防が決壊して、
床上浸水したり、建物が損壊するような場合です。
「土砂災害」は、
土石流や土砂崩れなどが含まれます。
「地震」の場合は、
地盤の強度や液状化リスクなど、
また活断層などまでも含んでもよいかもしれませんね。
今回は、洪水と土砂災害にフォーカスしていきます。
2.岐阜県内のハザードマップ
ハザードマップとGoogleなどで検索すると、
じつにたくさん出てきます。
まず国土交通省のハザードマップです
↓↓↓こちら
こちらは住所を入力すると、
その付近の地図が表示されます。
見たい災害カテゴリーを選択すると、
(洪水か土砂災害かなど)
被害の想定される地域は危険度に合わせて色分けされます。
色がつかない(白地のまま)はその可能性は低いということになります。
あわせて先日、お客様より、
国土交通省の情報だけでは地域の細かい部分が網羅されていない、
とのアドバイスをいただきました。
なので、
実際のお住まいのエリアについては、
さらに各市町村が発表している
ハザードマップもご確認ください。
例えば、岐阜市のハザードマップは、
洪水ハザードマップと
↓↓↓こちら
https://www.city.gifu.lg.jp/4066.htm
※市内の各地区ごとや各河川ごとに
色分けのマップをクリックし、確認します。
土砂災害ハザードマップが
↓↓↓こちら
https://www.city.gifu.lg.jp/20980.htm
※危険性があるエリアのみ選択できます。
別々に掲載されています。
その他の市町村においても
概ね検索で、
「○○市 ハザードマップ」で
ヒットすると思います。
該当がない場合は、
行政の窓口で確認もしくは、
閲覧が可能なはずです。
3.被害状況との照合
まずは、関市が発表した
「平成30年7月豪雨の報告書」です。
上之保地区で長良川の支流である津保川が氾濫した際のものです。
※当時岐阜市内でも本当に長く降り続け、
長良橋のスレスレまで水位が上がっていましたね。
陸閘もン年ぶりに閉まりました、、、。
さて、津保川氾濫のときは、
10日間の総雨量では、郡上市では1,000mmを超えたそうです。
48時間以内でも県内の多数の地点で300mm以上となり、
加えて1時間で100mm以上に達した観測地点も複数ありました。
また恐ろしいのは、
報告書では氾濫当日までの10日の間に、
何度も避難→解除→避難→解除が
繰り返されていたことが
記録されていたことです。
おそらく他の地域でも似たような
繰り返しのアナウンスがあったと思えます。
また今後もそのようなことが起こるでしょう。
でも、「自分は大丈夫」、「もう大丈夫」と、
楽観バイアスが働いてしまうと、
何度目かの避難勧告を無視し、
不幸にも被害に、、、。
それだけは避けたいですよね。
つくづく難しいです。考えさせられます。
ちなみに、こちらが上之保地区の洪水ハザードマップです
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