弊社の特徴のひとつとして、
建設業界のお客様が多いことが挙げられます。
つまり、得意とする分野でもあります。
建設業界共通の相談事もいろいろあって、
今日はその中の一つを紹介させていただきます。
1.瑕疵担保責任と賠償責任保険の違い
2.請負業者は請けたら負ける？
3.ポイントはリスクを把握すること
1.瑕疵担保責任と賠償責任保険の違い
「うちの保険で対応できる？」
「瑕疵担保も補償したいんだけど、、、」
時々こんな感じで相談されます。
保険代理店で扱っている「損害賠償責任保険」は、
工事中もしくは引き渡し後に、
・対人もしくは対物事故が起こり、
・損害賠償責任を負った（自然災害は賠償責任なし）
場合に保険適用となり、賠償金をもって相手方の対応をすることができます。
一方瑕疵とは、
イメージとしては主に引き渡し後に、
「雨漏りするから工事をやり直す」とか、
「建物が傾いているから建て替えだ」、、、などの見えない施工不良全般が該当します。
対人・対物事故は関係ありません。
瑕疵担保責任保険については、
発注者を守るべく作られている保険なので、
たとえ施工業者が瑕疵の補修に応じないとか
倒産しても修理を遂行できるように担保する保険という意味です。
しかし、施工不良の結果、
対人もしくは対物事故があれば保険金を支払えるケースもあります。
※作業の対象物や引き渡した生産物は、基本補償では保険の対象外ですが。
表現が適切がどうかわかりませんが、
広く瑕疵担保責任のなかに賠償責任保険が使えることもあるといったイメージです。
2.請負業者は請けたら負ける？
施工者はどうしても弱い立場になりがちですよね。
請負契約書では、瑕疵担保責任について取り決めが行われますが、
当事者双方の関係性で内容もいろいろあるようです。
国土交通省の請負契約書ひな型→https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000092.html
なので、すべて施工業者側の責任と明記される厳しい契約書もあれば、
場合によっては双方協議しましょうね、、、など取り決めは自由です。
実際は、工事の発注をもらう立場としては、
責任範囲が広く（重く）なりがちかもしれませんね。
3.ポイントはリスクを把握すること
結論、保険は万能ではありません。
またあれこれも保険でカバーしようとすると、
経費負担増になり非効率です。
経営に大きな影響を及ぼす部分から優先的に保険をかけていくことが
効率的にリスクヘッジできるいわれています。
リスク分析という手法も保険コンサルティングではあります。
一度取引先の代理店、保険担当者に相談してみてはいかがでしょうか？
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