日本では、医療機関を受診した際に「健康保険」を利用することで1～3割の負担額の支払いになります。
これは日本の公的医療保険制度が「国民皆保険制度」といい、原則全国民が健康保険に加入することが義務付けられているからです。日本の医療システムは安心して医療が受けられるよう全員が公的医療保険に加入し一人ひとりが保険料を出し合い助け合うことによって支えられています。
健康保険は大きく3種類に分けられます。
・社会保険
・国民健康保険
・後期高齢者医療制度
〇社会保険と国民保険の違いとは？
【社会保険】
対象者 会社員、公務員、教員とその扶養家族など
・社会保険では被保険者である自分以外の配偶者や両親、親族を扶養に入れることができます。
被扶養者の人数に応じて、被保険者の健康保険料がかわることはありません。
・社会保険の支払額は勤め先の会社と半額ずつ負担します。
・傷病手当金や出産手当金があります。
【国民保険】
対象者 自営業、フリーランス、年金生活者、非正規雇用者など
・国民健康保険には扶養という考え方がありません。生計を同一にする同居家族だったとしても、それぞれが被保険者になり保険料も人数分を世帯主が支払います。
・健康保険の支払額は全額支払わないといけません。
・傷病手当金や出産手当金がありません。
医療費の自己負担割合・高額療養費制度・出産育児一時金に違いはありません。
〇健康保険だけでは足りなくならないように
日本の医療システムは安心して医療が受けられますが、どんな治療を何度も長期におこなっても安心というわけではありません。万が一、保険適用されない高額先進医療を受けた場合や入院や治療が長期になることで生活が苦しくなってしまうことがあるかもしれません。
万が一の事態に備え、多くの保険会社が医療保険を取り扱っています。
健康保険では足りなくならないよう備えとして医療保険の加入も検討してみてはどうでしょうか？
（記事：本社アシスタント 髙橋）
